グアムがスペイン統治下にあった時代、首都ハガッニャにある家族が住んでいました。父はスペイン貴族の出身、母はチャモロ族酋長の娘で、一家は広大な土地を所有し、スペイン人、チャモロ人両方から尊敬される名門の家柄でした。その娘は美しく慎ましくとても魅力的な女性で、家族に大切に育てられました。

 

そんなある日、父は娘とスペイン総督との結婚を計画します。これを知った娘は悲しみに打ちひしがれハガッニャの家を抜け出し、グアム北部の人里離れた海岸にたどり着きます。そして月明かりに照らされた海岸で、彼女は若いチャモロの男性と出会い、恋に落ちたのです。

 

それを知った父は激怒し、すぐにスペイン総督と結婚に応じるよう命じました。夕方、娘は家を抜け出し、チャモロ人の恋人に会うために岬へと向かいます。そして父は総督やスペイン軍と共に彼女を探しタモン湾にそびえ立つ岸壁の上へとたどり着きます。若い二人が岸壁のふちまで追い詰められると父親は不安になり娘に声をかけますが、彼らは互いの長くて黒い髪を一つに結び、見つめ合い、最後のキスを交わすと、高い崖から渦巻く海へと身を投げたのです。崖のふちへ駆け寄った父親と軍隊が目にしたものは悲痛な光景でした。

 

その日以来、チャモロの人々はタモン湾のこの高台を若い恋人達の聖地とし、特別な思いで訪れるようになりました。そして永遠に寄り添うことを選んだ二人の悲恋の伝説から、この地は恋人岬(プンタン ドス アマンテス)と呼ばれるようになりました。

 

 

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